chumbyの不満とか

chumbyを買ってからchumbyのことをよく調べたり、blogを読んだりしてるんだけど、あまり批判的なものって見かけないですな。
私は「パソコン」や「おやつ」、それに「電気代」や「掃除した時」のことまで日記に書いているけど、シャツや靴下やトイレットペーパーを買ったときのことは日記には書かない。chumbyってのはそういう存在なんかなー...。


で、chumbyに関してダメというか、どうにかした欲しいと思うところ。

  • 液晶の品質

第一印象は「思ったより良い」だったんだけど「思ったより」であって「最高」とか「満足」とは言えないですな。特に画面の下部の色むらが激しいのは気になる。画面が黒いときはまったく気にならないけど、背景が白いと「ボロいなー!!」って思ってしまう。常に正面から見る携帯電話と違って「置いて使う」ものだから視野角の広さは重要だと思う。

  • フォントが汚い

これはchumbyの見た目の決定的に悪くしている。「VLゴシック」というフォントらしいけど、これがFlashレンダリングされると文字の輪郭がボケボケになり、安っぽく見える。個人的には数字の「0」に斜線が入っているところや、数字の「3」の上の部分が丸くないところが気に入らない。

  • 電源を切るとACアダプタが泣く

ACアダプタとchumbyを接続した状態でchumbyの電源を切ると、ACアダプタが「きゅるきゅる、ぴーぴー」泣き出す。私はだいたい1日に10時間くらい家を明けているが、そのときchumbyの電源は切るようにしている。そうすると外から部屋に帰ってきたとき、妙な音が聞こえてくる。この音の原因がchumbyのACアダプタだと気づくまでに1週間くらいかかった。つけっぱなしにしていても、電気代にほとんど影響がないことはわかっているけど、部屋を出るときに発光しているものがあると気になってしまう。

chumbyウィジェットには実用的なものがいくつかあるけど、そのウィジェットに迅速にアクセスする手段がない。前にも日記に書いたけど「実用的なウィジェット」をすぐに呼び出せるようにコントロールパネルから特定のウィジェットを直接起動できるようになったらなー!!
ウィジェットには「実用的なウィジェット」と「垂れ流しウィジェット」と「パディング」の3種類くらいがあると思う。「実用的なウィジェット」はゲームとか、ユーザが「見たい」と思って設定したウィジェット。「垂れ流し」は広告のようなもので、ほとんどは役に立たないけど、ときどき「おぉ!?」と思うものが見れたりするもの。「パディング」は短いアニメーションとか時計のようなウィジェットで、テレビでいう毎時0分のポーンっていう音とか、CMに入る前の短い音楽みたいなもんですな。
プレイリスト(チャンネル)で目的のウィジェットが表示されるのを待ったり、目的のウィジェットまで早送りするのはめんどくさい。
コントロールパネルには「ラジオ」「ミュート」「設定」「アラーム」など、「そこにあるべき」と思われる機能へのリンクがあるけれど、同時に「評価」「削除」「贈る」などといった使用頻度が低いボタンもたくさんある。こういう使用頻度の低いボタンっていうのは、chumby上で操作しなくても、PCのブラウザ上で操作できるものが多い。こういうボタンは奥に引っ込ませるか、そもそもchumby上で操作できないようにしてでも、好みのウィジェットを登録していつでも呼び出せるようにして欲しい。
…などと思っていますが、chumbyは発売されてから2年くらいたっていて、何度もバージョンアップした結果が今の状態だと思うので、買って数週間の私の要望は的外れかもしれません。

  • 値段が高すぎる

だいたい29,400円くらいします。これでは私のような物好きしか買いませんし、私のような物好きが日本にそんなにたくさんいるとは思えません。これはもう「売れて売れてその後にどうにかして儲けるぜ」みたいな勢いはまったく感じられず、「日本の人にも使って欲しいけど、痛い思いはしたくない」という姿勢が見え見えです。
この価格は日本語化のために必要なのかもしれませんが、その日本語化だって十分とは思えません。コントロールパネルやウィジェットでの日本語の利用が可能になっていますが、初期設定部分は英語のままです。Twitterウィジェットなどでテキスト入力ができるものがありますが、日本語の入力できません。

  • 加速度センサーいらない

買ったときはいくつかゲームを試しました。加速度センサーはうまく機能していて、ボールを転がして穴に入れるゲームは操作性が良くてリアルでした。でも、それっきりゲームでは遊んでいません。chumbyがゲーム機になれる要素がそろっていません。無料で簡単にゲームを追加できるところは良いのですが、chumby電源ケーブル無しでは動作しませんし、ゲームの製作者が見返りを受け取る方法がありませんので、所詮は暇つぶしの数分か数回あそべるゲームしか配布されません。製作に何億円もかかるような大作をリリースしても割に合わないし、遊ぶほうも何十時間もかかるゲームを遊べるほど快適な環境じゃありません。私が使っているウィジェットでこのセンサーを生かしているものはひとつもありませんので、無くてもよかったんじゃないかと思います。
このセンサーのかわりに照度センサーがあったとしたら、これを生かすウィジェットはたくさんあったかも。

  • ワイヤレスじゃない

最終的に「放置する」のがメインの使い方だと思うから、電源ケーブルが1本くらいあってもそんなに問題は無い気はするけど、短時間でもワイヤレスで動けるといいな。充電するなら無接点で。


全体的にみて私はchumbyをそこそこ気に入っているけど友達に勧めようとは思わない。これは誰が貰っても嬉しい思うような物では無いし、私が不満に思っていることが解決しても、そんなに状況は変わらないと思う。ウィジェットが増えれば魅力は増すだろうけど、そうなったとしてもみんなが欲しがるとは思えない。


くんさきうまい。