netatmo と USBRH


タブレットの置時計に netatmo から取ってきた温度や湿度やCO2濃度を表示していたが、USBRHと比べると温度は -1.7℃、湿度は +10% くらいの差があって気になってきた。
USBRH は製品の紹介ページは

◎このセンサを使った市販の温湿度計は少なくとも2万円以上します。それ以下の温湿度計は高分子抵抗型などが多く、測定範囲も狭く、精度も劣ります。

USB温度・湿度計モジュール・キット - USBRH - ネット販売

なんてことが書かれている。USBRHのセンサーは SHT11 というものらしく、
ので USBRH が正しくて netatmo がずれているんだろうと思っていたけど、近所のスーパーで買った CASIOのPQL-10 と比べてみると、netatmo と PQL-10 の差は1℃未満に収まっていた。

こうなると、もしかして USBRH より netatmo の方が実際の値に近いのではと思い始めたところ、こんなことが書かれているのを見つけてしまった。

(2)温度が約1℃高く表示されることがありますが、これは制御ICが動作することによって生じるわずかな発熱によりIC付近の空気が暖められ、その熱がセンサに伝わるためです。屋外など通風がある環境では、影響はほとんど無視できます。
無風の場所でお使いになられる場合、この温度上昇は一定になりますので、その温度分あらかじめ測定した温度から引いてお使いください。温度上昇Δtは一定温度の場所で、(1時間経過後の表示値)−(最初の表示値)で求められます。
残念ながらパソコンと繋がっている間制御ICの動作を止めることはできません。

USB温度・湿度計モジュール・キット - サポート | ストロベリー・リナックス

つまり、無風の環境ではこのデバイス自体の発熱で計測される温度がずれてしまうらしい。当たり前といえば当たり前だけど。
ならば、風のあるところで比較すればということで、netatmoとUSBRHに風を当てながら比較してみると温度差は-1.7℃から-1℃に縮まり、湿度も+10%から+5%に縮まった。USBRHはそれ自身の熱で温度は高く、湿度は低く出るというのは納得がいく感じが…。
製品の仕様に書かれてる精度は以下の通り。

  • PQL-10
    • 温度 0〜40℃ ±2℃
    • 湿度 10〜90% ±5%(25℃、60%)、±10%(5〜40℃、10〜90%)
  • netatmo
    • 室内モジュール
      • 温度 0〜50℃ ±0.3℃
      • 湿度 0〜100% ±3%
    • 屋外モジュール
      • 温度 -40〜65℃ ±0.3℃
      • 湿度 0〜100% ±3%
  • USBRH(SHT-11 ?)
    • 温度 -40〜125℃±0.4℃
    • 湿度 0〜100% ±3%

これを見るとセンサー自体も netatmo の方が良いのかな。