PPPoE から IPoE に切り替えるとき、気になっていたのが「自宅サーバ」のこと。
PPPoE のときはポートを開放して端末に振り分ければ良かったけど、transix では IPv4 アドレスは割り当てられないのでこの手は使えない。
かわりに IPv6 アドレスを使えば自宅内の端末にアクセスできるようだった。
まず最初にやるのは、端末の IPv6 を有効にすること。(私は今まで IPv6 の必要性を感じていなかったので、この設定をオフにしていた)
Windows で IPv6 を有効にして ipconfig を実行すると、「IPv6 アドレス」「一時 IPv6 アドレス」「リンクローカル IPv6 アドレス」が表示される。
インターネットにアクセスするとき、アクセス先のサーバには「一時IPv6アドレス」が見えている。このアドレスは乱数が含まれていて、再起動すると変わったりするので、そのレベルの匿名性があるとのこと。
「IPv6 アドレス」「一時 IPv6 アドレス」のどちらも外からPCへのアクセスに使えるが、ルータはデフォルトでこの通信を遮断しているので、「PCがインターネットに晒されている」という状態にはなっていないので安心。
BUFFALO WXR-5950AX12 が自動的にインターネットに接続したとき、「IPv6接続方法」は「NDプロキシ接続」になっている。
この「ND Proxy」については以下のリンクを参照。
要するにこれが外部からの接続が遮断してくれているらしい。
逆に外部からアクセス可能にするには「IPv6フィルター」を使う。
アクセス可能したい端末のIPv6アドレスとポートを指定して「通過」させれば、外部から IPv6 アドレスでアクセスできるようになる。(ここで「一時IPv6アドレス」を設定したときは、外部からアクセスするときも「一時IPv6アドレス」でアクセスしないと接続できない)
IPv6 アドレスで Web にアクセスするときは
http://[ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ]/
https://[ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ:ほげ]:8080/
みたいに、IPv6 アドレスを [ ] で囲って指定する。ちなみにこの [ ] を付け忘れるとブラウザが勝手に検索してしまうのが、なんか怖い。
エクスプローラで指定するときは、先頭に「\\」、アドレスの「:」を「-」に変えて「.ipv6-literal.net」を付ける。
\\ほげ-ほげ-ほげ-ほげ-ほげ-ほげ-ほげ-ほげ.ipv6-literal.net
しかしこの長いIPアドレスを覚えるのはしんどいので Dynamic DNS が欲しいなぁと思ったら、簡単に使えて、しかも無料という信じられないサービスがあった。これは嬉しい。
PPPoE から IPoE に切り替えることに、漠然と不安を感じていたけど、今までとだいたい同じことができることがわかって一安心。